ライヴ報告:「ライヴ小屋 Next Sunday」~冬眠に入らなくてよかったぁ(笑)~

少し遅くなりましたが、「ライヴ報告」です。

 

20日(金)、東京・阿佐ヶ谷も弱くはあったけれど雨は降り続いていた。

 

ちょうど一週間前、臨時のアルバイトで入ったときに、いつもPA(音響等)を担当してくださる澤田さんから、「20日はやれないんだぁ~ゴメン」と言われていた。

で、PAは誰が担当なのか少し不安に思いながら、JR阿佐ヶ谷駅南口からライヴ会場である「ライヴ小屋 Next Sunday」までを歩いた。アーケードのある商店街を貫けていくので傘を差さなくて済む。

 

「Next Sunday」に着くと、セッティング準備に動く背中は見慣れた姿だった。

「坂元さ~ん、ああ~、よかったぁ~」

と、いきなり声に出して呼び掛けたから、坂元さんは少し首を傾げて振り向いたが、

「お久しぶりです」

と、いつもの丸い目をそのままで返してくれた。

 

サウンドチェックは10分も掛けずに良好な感触。

PA(音響等の担当者)というと、CD制作時のサウンドエンジニアでもある澤田さんと同じほどに、坂元さんもまた信頼を寄せているPAさんの一人だ。

 

さて、オープンの時刻までに1時間以上もあったので、一度、外に出ることにした。JR阿佐ヶ谷駅周辺の商店街をぶらついて、そのうちにJR駅を挟んでまったく反対側のカフェへ。

 

ライヴの全体像を想い浮かべながら、コーヒーを・・・。

セットリストは?・・・本番になって変更することもあるけれど、トークの柱とする話題を定めたら、その絡みであまり違和感のないように幾つかのパターンをイメージしておく。こうして、ライヴへの心の準備も徐々に整えていって・・・。

 

オープン時刻少し前には「Next Sunday」に戻った。が、いつもよりもボケーっとしている感覚が多めであることの自覚だけがあるままで、19時、この夜のライヴがスタート!

出演者は、順に・・・

じぱんぐ今中さん(Vocal & A.Guitar)、モイモイさん(Vocal & Piano)、私めは3番目の出演、続いて、弥勒のマルさん(Vocal & E.Guitar)と、一人35分間を、歌い、ギターやピアノを奏で、まあ、ちょっと妙でもある組み合わせのブッキングライヴにも思えるのだったけれど、それは、面白くもあり、案外奥深さのある音楽感性がそれぞれによって披露されていく様は癖になりそうな楽しさでもあった。

 

この夜も、居合わせた皆様へ、「感謝」と「有難い」という思いが、それは、「お蔭さまで・・・」というものと一緒に、自身が歌い奏でたライヴを終えた瞬間にはもう既に湧き起こっていた。

タイトルの副題に、「冬眠に入らなくてよかったぁ(笑)」としたのは、この夜、愛間純人のライヴに居合わせた人達だけがわかるキーワード・・・(笑)。

要は・・・、

「たいへん楽しゅうございました!」

「皆様、ありがとうございました!」

ということなのだけどね・・・、あとは内緒。

 

出演者すべてのライヴが終了して・・・、

初めましての「モイモイ」さんとは、ピアノ演奏や音楽創りのことなどでお話をさせていただいた。この流れで、モイモイさんはグランドピアノを前に、「忘れちゃったなぁ~」と言いながらもショパンやバッハの楽曲を弾いて披露してくれた。

以前から親しくさせていただいている「じぱんぐ今中」さんと「弥勒のマル」さんとは、彼らに、PA担当の坂元さんやみやこ店長さんも交じってカウンター席とこれを挟んで既に世間話やらで盛り上がっている様子。この夜に限っては、ここへはあまり入り込まずにおいた。楽し気な会話の様子を眺めているだけで心が温まるようにも感じて、少し離れたところで椅子に腰かけて辛口のジンジャーエールを飲み干すまで独りくつろいだ。

 

あれ?・・・すっかり長居し過ぎてしまった。終電ぎりぎりの時刻に気付いた。

週末の混み気味の車中で揺られながら、

「できる限りは、一回一回のライヴを、演奏もまた音の一つひとつを、大切に大切に・・・」

と、更なる誓いを胸裏で呟いては帰宅の途についた。

 (ここでの「できる」とは歌い演奏できる身体の状態が続くこと)

 

*上の写真は、ライヴ後に出演者一同で記念撮影

*下の写真は、「Next Sunday」さんの入口のライヴ案内板